人と関わる仕事に就きたいと思いホテル科のある専門学校に進み、レストランサービスに強いあこがれを抱くようになりました。志望先のひとつだった名古屋東急ホテルの会社説明会に参加したとき、「居心地のいいホスピタリティ」をブランドコンセプトに掲げ、この理想の実現に向けて努力することが従業員の使命だと知り、強く共感することができ、ここで働きたいと思いました。

最初の配属先は念願かなってオールデイダイニング「モンマルトル」。当時はコーヒーハウスと呼んでいましたが、3年間をブッフェレストランで過ごしサービスの基礎を学びました。その後、メインダイニング「ロワール」で１年、さらにウェディングプランナーとしてバンケットオフィスに異動になりました。覚えることも多くお客様のご要望も多岐にわたりました。

現在はロビーラウンジで勤務しております。4階まで吹き抜けの広々とした空間とアフタヌーンティーなどのスイーツが人気のお店でホールを担当しています。最近ではお客様の目の前でクレープシュゼットをご提供する係をさせてもらっています。お客様との会話も増え、「ここに来てよかった」とか「来月もう予約した」などたくさんのお声をかけて頂いたり、ゲストアンケートにも名前を書いていただけるようになり、仕事を続けてきてよかったと思っています。

ホテルにはいろいろな方が来館されます。あるときプロポーズの場所としてこのホテルを選ばれた方からお手伝いを依頼されたことがありました。レストランで食事をしてチャペルでプロポーズするというその方の計画は見事に大成功。ご依頼いただいたお客様がとても喜んでくださったことが強く印象に残っています。いろいろな部署での経験がお客様の人生に関わることに役立ったのだと思います。

ホテルでは資格取得が推奨されています。○○の資格を取りなさいとは言われないのですが、食堂部門にもレストランサービス技能検定の1級、2級取得者が多くいます。私もサービス技能の基礎である3級は持っているのですが、これからもスキルを高めていきたいと考えています。でも、何よりもおもてなしの心を忘れずに、居心地のよさをご提供することで、いつの日か「東急ホテルと言えば○○」とおっしゃっていただけるようになりたいと思います。

ホテルに就職しようか迷っている学生さんには、接客業は楽しいことばかりではないことを知っていただいたうえで、多くの仲間に支えられながら、接客業務の楽しさややりがいを感じられる職場、自分を大きく成長させてくれる職場だと、お伝えしたいと思います。